中国湖北省の武漢大学で4日、学生による大規模な抗議デモが勃発した。抗議デモする学生たちは全員、傘を差していたため、ネットユーザーからは「これは新たな雨傘革命だ」と呼ばれた。(ネット写真)

 中国湖北省の武漢大学で4日、学生による大規模な抗議デモが勃発した。学生たちは「過程の公開、情報の透明」と叫び、故郷に帰る自由を求めた。抗議デモする学生たちは全員、傘を差していたため、ネットユーザーからは「これは新たな雨傘革命だ」と呼ばれた。

 武漢大学の学生によると、武漢市での感染状況は依然として深刻で、毎日の新規感染者数は数百人になり、武漢大学キャンパス内でも新規感染者が報告されている。武漢市の他の大学は学生の帰郷を手配すると発表しているが、武漢大学は学生の帰郷を手配しないばかりか、更に授業を再開しようとしているという。

 武漢大学のやり方は、学生の生活に深刻な支障をきたしている。学生によると、武漢大学構内では、学校側が経営する店舗を除いて、全ての店舗が閉まっている。宅急便の配達も止まっているため、多くの学生が防寒着を届けてもらえず、一部の学生寮にはお湯が出ないところもある。

 学生は何度も、学校側に問題を報告したが、学校の職員は互いに責任を押し付け合い、学生の訴えに耳を貸さず、何の措置も取らなかったという。これらの事が積み重なり、4日の夜に武漢大学で大規模な抗議デモが勃発した。

(翻訳・吉原木子)