評論家で、アジア自由民主連帯協議会事務局長でもある三浦小太郎氏による「野村旗守氏が明らかにしたアジアの諸問題」講演会が11月30日、東京市ヶ谷で開催されました。

 三浦氏は今年、11月3日にご逝去されたジャーナリストである野村旗守氏と1998年頃から交流をしてきました。この講演会で、三浦小太郎氏が見た、野村氏の果たした事、出版書籍について、野村氏への思いや、人柄を語りました。

 野村旗守氏は、朝鮮総連による北朝鮮への送金問題、拉致問題と総連との関係、中国での臓器収奪の問題について取り組み啓発活動をされてきました。

 三浦氏は講演の中で、

 「野村氏の、執筆した書籍の中で『北朝鮮送金疑惑』や『わが朝鮮総連の罪と罰』がある。その本は、当時の朝鮮総連幹部や関係者との直接の取材で執筆した書籍である。朝鮮総連関係者が、日本のジャーナリストの野村氏に心を開いて語る事が出来たのは、野村氏にジャーナリストとしての取材力があったというよりむしろ人間力があったからだ。

 彼は自分と反対の立場の人、相手の懐に飛び込める人だった。相手が安心感を持ち、心を安らがせるようなオーラを持っていた。相手の心を開かせる事が出来た人だった。話す側としては、葛藤が生じてくる中で相手の事を受け止め、自分なりに消化して相手のプライバシーを守れる人であったからこそ、朝鮮総連の人達は野村氏に話す事が出来た。自分が相手を信用し相手も自分を信用してくれなければ話す事は出来ない。そして1冊の本にする事は、半端な力量では出来ないことだ。それが野村氏の力だと思う。その事は中国共産党にもあてはまると思う。敵の中から情報や味方をつかまなければ難しいと思う」と語りました。

 三浦氏は野村氏が考えていた事について次の様に語りました。

 「今の自分が成し遂げなくてはいけない事は日本が国として強くなる事。そうしないと弱い人を助ける力も無くなってしまう。今の日本が強くならなければ国外の虐げられている人達を助ける力もない。まずは日本を強くする事。その為に自分は努力して行きたい。それが素直な気持ちだ。日本が米国からも独立して中国とも戦える国にならなければならない」

 野村氏の最後の仕事となったのが「中国における臓器移植を考える会」(SMGネットワーク)事務局長としての活動でした。

 三浦氏はこの事に対して「野村氏は最後に法輪功学習者に対する中国臓器収奪の問題に取り組んだ。この問題に対して何を言われても動じる事がなかった。これは、国家犯罪なんだ。中国という巨大な経済システムに組み込まれた犯罪なんだ。日本人が中国で移植をすること、批判の声を上げない事によって国家犯罪に加担して中国を豊かにする事になる。放っておけば限りなく拡大していく。移植でなければ治せない病気が増えていけば、益々悪しき経済として発展する。今、止めないと大変な事になる。ナチスなんて問題でなくなる。政治は、人道から引いてマスコミの方に向いていく様になっている。これは中国にとって嬉しい事だ」という事を言われた。

 「野村氏は最後の執筆、編集として2021年に『中国臓器移植の真実』を出版した。時間とともに真理は勝つものだと野村氏から仕事を通じて教わった。それを信じてこれからもやって行くべきだと思う」と述べられました。

(文・南原 真理)