NASAの宇宙発射システムの模型。(Kevin Gill from Nashua, NH, United States, CC BY-SA 2.0 , via Wikimedia Commons)

 米航空宇宙局(NASA)が16日(水)、ケネディ宇宙センターから月面探査計画「アルテミス」最初のミッションとなる「アルテミス1」を打ち上げた。

 米現地時間11月16日午前1時47分(日本時間の午後3時47分ごろ)、フロリダ州のケネディ宇宙センターから、オリオン(Orion)宇宙船を搭載した大型ロケット「スペース・ローンチ・システム(Space Launch System)」を打ち上げた。

 NASAによると、日本時間の午後6時前に宇宙船オリオンは予定どおり、ロケットから切り離され、現在、月に向かっているということ。このあと、月を周回して地球に戻り、太平洋に着水する予定で、およそ25日間の試験飛行を行う計画。

 アルテミスの月面着陸計画は3段階あり、今回のミッション終了後、2024年の2回目の打ち上げで飛行士を乗せて月の近くまで向かう。25年以降の3回目で月面に米国人飛行士を送る予定だ。

 今回、NASAは月に月面宇宙ステーションを建設し、火星への最終ミッションに備えることを望んでいる。

(翻訳・吉原木子)