山東省青島市の有名観光地で6000年の歴史を持つ「石老人(海食柱)」の上半分が3日、突然崩落した。(ネット写真)

 山東省青島市の有名観光地で6000年の歴史を持つ「石老人(海食柱)」の上半分が3日、突然崩落した。

 山東省青島市嶗山区(ろうざんく)文化・観光局の公式ウェイボーによると、3日午前4時10分ごろ、青島石老人の海食柱の上半分が突然崩落したという。

 石老人は青島市石老人国家観光リゾート区に位置し、石老人村の西側海域の黄金地帯にあり、岸から100メートル離れたところにある17メートルの高さの石柱で、老人が碧波の中に座っているような形をしている。

 資料によると、石老人及び周辺地質は、9億5000万年前から11億3000万年前に形成され、長い年月の風と波による侵食で、海岸の基盤岩が崩れ後退し、岩は削られ、磨かれ、侵食されて、丈夫な部分が海の中に座る「石老人」となって残ったのだ。

 空撮映像では、かつての石老人の上半分が姿を消し、断裂後の新しい石の切り株も露出していることが分かる。

 専門家の現場調査によると、長年の風化と海水浸食、および最近の天候の影響と相まって、石老人の海食柱の上半分が自然に崩壊したとみられる。

 嶗山文化観光局によると、石老人の海食柱に対して一時的な保護措置が取られ、修復計画が緊急に検討されているとのこと。

 6000年に及ぶ自然の奇観が、中国共産党第20回全国代表大会の前に突然崩れ落ち、当然ながらネットユーザーの連想が引き起こされた。不吉な予兆と見る向きも多かった。

 一部のネットユーザーは、割れた石像を使って、当局が時代に逆行しているとほのめかした。「中国文明史よりも長い石でも自然の法則から逃れられないのに、なぜ有限の命を持つ人間が時代に逆行することに固執しなければならないのか」

 「青島には何度か行ったが、石老人には行かなかった。これで永久にお別れだ。文明の記念碑が私のそばから消えてしまった!」というネットユーザーもいた。

(翻訳・藍彧)