中国山東省煙台市のPCR検査所が3日、ある車に猛スピードで衝突され、多くの死傷者が出た。しかし、公式メディアはこの事件を一切報じなかった。

 地元の情報筋によると、山東省煙台市徐福街にあるPCR検査所が3日、猛スピードで走行する車に衝突され、PCR検査の列に並んでいた人々や防疫員スタッフがはねられたという。事件の発端は、PCR検査に並んでいた住民同士の割り込みで口論になったことが原因のようだが、実際には、延々と続くPCR検査に国民はすでに嫌気がさし、長い間に怒り心頭、我慢も限界に達し、ちょっとした摩擦で、事故になったということだ。

 ネットユーザーが投稿した動画では、煙台市のPCR検査所が車に衝突され、フェンスが破壊され、多くの人が地面にどさりと倒れている様子が映っている。救急車と警察が現場に駆けつけ、はねられた人の手当をしていた。救急車は一部の人を病院へ搬送したが、まだ多くの人が地面に横たわっている。事故を起こしたのは赤い乗用車で、最終的にPCR検査ブースにぶつかって止まった。

 しかし、中国の公式メディアはこの悪質な事件について完全に沈黙しており、正確な犠牲者数を知る由もない。

(翻訳・藍彧)