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 ロシアによるウクライナへの侵攻は、今年の地球上の大事件とも言え、世界各国から注目されている。宇宙人も興味津々で、キエフまで足を運んでいるようだ。ウクライナの天文学者が最近発表した論文で、キエフの空に今年非常に多くのUFOが出現したと述べた。

 キエフの主要天文台がウクライナ国立科学アカデミー(NAS)と共同で、発表した新しいプレプリント論文によると、今年キエフの空には非常に多くのUFOが確認されたと、米誌「VICE」9月13日の記事で分かった。

 同論文は、UFO(未確認飛行物体)またはUAP(未確認空中現象)の独自調査を詳しく紹介している。論文のタイトルは「未確認航空現象I」で、事象の観測は、キエフにあるNAS傘下の重要天文台と、キエフ南部にあるヴィナロフカ村の流星ステーションで行なわれた観測から得られたものだ。 

 論文の著者であるB.E.Zhilyaev(B.E.ジリャーエフ)氏、V.N.Petukhov(V.N.ペトゥーコフ)氏、V.M.Reshetnyk(V.M.レシェトニク)氏は、これらのUAPの主な特徴は「高速」であるため、人間の目では見ることができないと論文で述べた。専門的に開発された技術を用いて昼間に観測することで、UAPの画像を捉えることができたという。

 データを集計した結果、研究者は「宇宙船」と「ゴースト」の2種類のUAPを特定した。「宇宙船」は「発光する物体で、空の背景よりも明るい」。「ゴースト」は「暗い物体」で、コントラストは数パーセントから約50%までさまざまで、それらに降り注ぐ「放射線」を放出したり吸収したりすることはない。

 「どちらのタイプのUAPも、非常に高速な動きを見せる。その検出は実験的に困難な問題であり、毎秒3度から15度の速度で移動する個体、グループ、船団が検出された」と研究者は述べた。「対流圏で観測された「ゴースト」は、大きさが3メートルから12メートル、移動速度は最大15km/秒と推定されている」

 ちなみに、地球の自転は1時間に約15度、1日24時間で360度回転している。

(翻訳・藍彧)