長江は底まで枯れ、河床が砂漠化している。(ネット写真)

 干ばつが続く中、中国湖北省武穴市(ぶけつし)では14日、長江の干上がりにより当地の浄水場の水汲みが困難になり、6万5千人の住民が水不足の緊急事態に陥っている。

 中国メディア「澎湃新聞」によると、長江の水位が下がり、14日には湖北省武穴市にある竜坪(りゅうへい)地域の河床が露出し、竜坪浄水場は水汲みが困難になり、竜坪鎮と万丈湖(ばんじょうこ)街の住民の生活用水に影響が出ており、6万5千人の住民が生活用水に困っている。

 中国メディア「極目新聞」15日の報道によると、武穴市水道会社が最近、長江の中心部まで水を採りに行き、3日以内に新しい水源への補給を完了させることを目指している。12日の午前、武穴市竜坪浄水場の工場長がスタッフ全員を率いて川岸に行き、長さ1,100メートルの水道管と2台のポンプを設置した。

 竜坪浄水場は武穴市水道会社に属し、1983年に建設され、通常は竜坪鎮と万丈湖街の住民6万5千人分の給水を担っている。高温干ばつが長く続いたため、竜坪鎮周辺の長江の水位が下がり、給水所の水汲みが困難になり、両地区の住民の生活用水供給が急を告げる。

(翻訳・徳永木里子)