中国最大の淡水湖、鄱陽湖の水位が急激に低下した。(ツイッター動画のスクリーンショット)

 長江流域で高温・少雨が続く影響で、長江の水位が急激に低下し続け、多くの水域の江水が干上がり、川底が露出している。

 中国の公式メディアによると、高温少雨が続き、長江からの水量も少ないことが重なり、江西省の鄱陽湖(はようこ)の水位が急激に低下した。

 国家衛星気象センターの観測データで、鄱陽湖の面積は明らかに「縮小」していることが分かった。18日の鄱陽湖の水域面積は約1113平方キロメートルで、7月10日の水域面積より約66%減少した。

 衛星図を見ると、中国最大の淡水湖である鄱陽湖は今、湖に見えず、主な湖面が消えて、むしろ川のように見える。

 鄱陽湖の水位低下に伴い、廬山水域の湖底にある「落星墩(らくせいとん)」古跡が全貌を現した。「落星墩」周辺の水はすべて干上がり、まるで草原にいるような状態になっている。落星墩は鄱陽湖に浮かぶ岩の島で、総面積約1800平方メートル、江西省廬山市のシンボルとなっている。

 ネットユーザーが投稿した俯瞰映像では、鄱陽湖の水位が急激に低下し、面積も大きな湖から川へと縮小していることがわかる。干ばつで多くの海岸がひび割れ、海岸に取り残された魚は干物になり、見るに忍びない。

(翻訳・藍彧)