「国際軍事競争2022」に参加する中国軍(@wanjunxieのTwitterより)

 台湾海情勢が緊張している中、中国共産党がロシア領に戦車や軍隊を輸送していることが発覚した。

 中国の中央テレビ(CCTV)は25日、中国軍などを乗せた列車がロシアの「国際軍事競争2022」に参加するため、満州里港から出国したと報じた。中国軍はロシアのザバイカル駅で着替えし、乗り換えてから競技会場に向かうという。これは熟考に値する発言だ。中国軍や武器装備が試合に参加するだけで、ロシア国内に入った途端に、なぜ先に着替えする必要があるのか。

 民間では、中国共産党が競技参加の名目でロシアに軍事援助をしているのではないかとの憶測が流れている。

 ロシア国防省が主催する国際的な軍事競技会は、「戦争オリンピック」とも呼ばれ、2015年に初開催されて以来、毎年開催されている。今年ウクライナ侵攻しているにもかかわらず、開催すると7日に発表した。

 また、ロシアメディアはこのほど、中国側が最新鋭の対戦車兵器を開発し、「NATO戦車は中国のレッドアローミサイルで燃えるだろう」と報道し、NATOを挑発した。

 中国公式メディア「環球時報」傘下のウィーチャットアカウント「枢密院10号」は、ロシアメディアが言及したのは、レッドアローシリーズの最新モデル「レッドアロー12」であると報じた。中国共産党の武器がロシアの戦場に入ったことを間接的に認めているようだが、関連記事はウクライナやNATOによって確認されなかった。

 以前から、もし中国共産党が西側の対ロシア経済制裁に対抗するためにモスクワ支援を送っているなら、戦争がすでに多国間化、国際化、さらにはグローバル化したことを示していると警告する人がいた。しかし、ウクライナが欧米やロシアの国力を消耗させる泥沼となっている今、中国共産党がこの時点で泥沼に入っても、勝算は全くないだろう。

 政治経済学者の顔春鉤氏は、最近Facebookの投稿で、中国、ロシア、北朝鮮、イランが新世代の悪の枢軸を形成しているというコメントがあるが、実はこの4カ国はいずれも消耗に耐えられないと指摘した。中国共産党は火口に座っており、内部の問題は牛の毛のように多く、ロシアはすでに山が尽き、朝鮮・イランは言うまでもない。

(翻訳・藍彧)