(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 ある年配のインドのマスターの下に、よく文句を言う弟子がいた。

 ある日、その弟子はマスターの指示で塩を買いにいった。買ってきた後に、マスターはコップ一杯の水に塩を一掴み入れて、この不愉快な弟子に飲んでもらった。

 「味はどうですか?」とマスターは聞いた。
 「渋いです」弟子は吐き出して言った。

 そして、マスターは弟子に余った塩を全部近くにある湖に入れさせた。弟子は塩を全部湖に入れた後に、マスターは「この湖水の味を試してみてください。」と言った。

 すると、弟子はマスターの指示通りに湖の水を味わった。

 マスター:「味はどうでしたか?」
 「とても新鮮でした。」弟子は答えた。

 「塩辛い味がありましたか?」とマスターは聞いた。
 「ありませんでした。」と弟子は答えた。

 すると、マスターは弟子にこう言った:「人生の中にある苦痛はこの塩のようです。それほど多くもなく、少なくもないです。つまり、人生で遭遇する苦痛の数は決まっています。しかし、我々がどれくらい苦痛を感じるのは、その苦痛の入る容器の大きさ次第です。」 

 我々が苦しんでいるときに、自分の心の度量を広げてみればなんとかなる。

 なので、コップではなく、湖のようになってください。

(翻訳・謝 如初)