福建省の中国軍隊と装備を積んだ列車が丸一日走り続けていた。(ツイッター動画のスクリーンショット)

 米ミサイル駆逐艦ベンフォードが19日、台湾海峡を通過した。中国軍は東部戦区が全過程を監視・警戒していたと発表した。ネットユーザーが撮影した動画によると、中国共産党は台湾海峡付近で大規模な軍移動を行っている。

 ボイス・オブ・アメリカ20の報道によると、米海軍は、第7艦隊所属の誘導ミサイル駆逐艦「ベンフォード」が19日に台湾海峡を通過したと発表した。先月、北京が突然、台湾海峡は国際水域ではないと主張して以来、米国の軍艦が台湾海峡を航行したのは初めてのことだという。

 中国公式メディア20日の報道によると、中国軍の東部戦区報道官の施毅陸軍大佐は、東部戦区が海空兵力を組織し、台湾海峡を通過する米ミサイル駆逐艦「ベンフォード」を全過程監視・警戒していたと明らかにした。

 台湾海峡にほど近い中国福建省南平市のネットユーザーが19日、福建省で中国軍が大規模に移動していることを暴露する動画を撮影した。32秒の映像には、上陸用浮橋や浮橋を組み立てるための大型クレーンなど、大量の上陸設備を運ぶ列車が映っている。

 また、ネットユーザーは、中国共産党が上陸に備えて軍隊を集結させているかのように、中国軍隊と装備を積んだ列車が丸一日走り続けていたことを明らかにした。

 公開資料によると、1996年に勃発した台湾海峡ミサイル危機は、福建省の南平市と永安市で発生したとのこと。1996年3月8日から3月15日にかけて、中国軍は福建省の永安市と南平市のミサイル基地から東風15号を4発発射し、台湾海峡を越えて高雄市の南西30〜150海里、基隆沖29海里に着弾した。

(翻訳・藍彧)