山東省煙台市開発区の高等学校の教師は集団でストライキを行った。(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国山東省煙台市開発区の高等学校の教師は15日、給与が半減され、昨年の給料も返金するよう要求されたため、校内で「同一労働同一賃金」というスローガンを叫んで、集団でストライキを行った。当局は大量の特殊警察部隊(特警)を出動して鎮圧した。

 煙台市開発区の高等学校は、教師の給与を十数年前の水準までに半減しただけでなく、すでに支給した昨年の給料も返還するよう求めた。上級職の先生には15万元(約300万円)から、中級職の先生には12万元(約240万円)から、初級職の先生には7万元(約140万円)から返金されるよう要求されたという。教師たちは集団でストライキし、学校に集まってスローガンを唱えながら抗議した。

 ネットユーザーが投稿した動画には、当局が出動させた大量の警察や特警が、街に沿道に溢れて長い列ができ、現場で抗議する教師が警察に身柄拘束されている様子が映っている。

 多くのネットユーザーが当局を非難するコメントを投稿し、ストライキ中の教師を支持した。

 「煙台市開発区にうんざりだ。人民警察は人民教師を捕まえるなんて!直接給与の半分をカットし、昨年支給した給料も回収するなんて。ずうずうしくないか!?開発区の住宅価格は、お前ら役人に1平米あたり15000万元(約30万円)まで引き上げられ、1ヶ月の給料では毎月の住宅ローンを支払うことさえできない。開発区の教師はここ十数年来、どんな生活をしてきたかわかるか?なぜ教師に手を出す面の皮があるのか?」

 「どんな政府が教育関係者をデモに追い込むのか想像できない。ましてやどんな政府が警察を出動させてデモ抗議する教師を鎮圧できるのか想像もつかない。2000年の封建政府も100年のブルジョア政府もやったことがなかったが、新時代の特色ある政府ができた」

(翻訳・藍彧)