中国石化上海石油化工のエチレングリコール工場で火災が発生し、爆発を伴った。(ツイッター動画のスクリーンショット)

 上海市金山区で18日午前4時28分、中国石油化工集団(シノペック)傘下の中国石化上海石油化工(上海石化)のエチレングリコール工場で火災が発生し、爆発を伴った。6人が死亡し、1人が軽傷を負った。火災の原因はロックダウン(都市封鎖)によるものだと疑問視されている。 

 ネット上の動画では、爆発によって巨大な火の玉が発生し、数百メートル上空に突入し、一瞬にして空が濃い煙で覆われる様子が映っている。

 地元メディアによると、周辺企業のドアや窓のガラスが粉々に砕け、周辺住民の家も揺れ、地震が発生したと思って起こされた人もいたという。刺激臭が充満し、住民が逃げ出し、道路は大渋滞となった。動画には、焼け跡が3つあり、距離もかなり離れている様子が映っている。

 上海石化の公式ウェイボーによると、上海石油化学の従業員1人が腕に軽い打撲を負っただけだったが、第三者輸送車の運転手が死亡したという。

 中国公式によると、火災はすでに鎮火され、6人が死亡し、1人が軽傷を負ったという。

 火災・爆発事故が発生した後、ネット上では「上海の閉鎖に伴う二次災害ではないか」と懐疑的な意見が相次いだ。

 中央通訊社は、ネット上のスクリーンショットを引用し、あるネットユーザーが5月末に、コロナの感染拡大後、化学工場が閉鎖され、設備の点検は年に1回のはずなのにコロナで2カ月も遅れており、これ以上点検のために生産を止めなければ、「爆発が起こる可能性がある」という警告を掲載したという。

 上海のあるネットユーザーは、スクリーンショットに対し、「化学工業区以外にも、同社にはオーバーホールが必要な設備がいくつもあるが、点検期限が切れている」と述べた。

(翻訳・藍彧)