美諾華薬物化学有限公司で火災事故(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国浙江省紹興市上虞区(じょうぐく)美諾華製薬会社で5月31日午前、火災が発生。激しい爆発が伴っていた。

 公式メディアによると、5月31日9時20分ごろ、浙江省紹興市上虞区杭州湾上虞区の経済技術開発区にある浙江美諾華薬物化学有限公司で火災事故が発生し、現場は煙と炎に包まれ、爆発音を伴ったという。火災の原因は有機溶剤で、今のところ、死傷者はいないという。

 報道によると、火災に大きな爆発音が伴ったのは、美諾華製薬会社の北工場であったという。越城区(えつじょうく)、柯橋区(かきょうく)の広い範囲で家屋の振動を感じた。同日午前11時まで、まだ鎮火されていなかった。

 火災・爆発のニュースとともに、美諾華社の株価も一瞬にして急落し、株価はこれまで6.5%安、時価総額は61億元と発表された。

https://twitter.com/i/status/1531552119345455109

 あるネットユーザーが火災工場の近くで撮影した動画には、工場の設備を焼き尽くし、直火が出ている様子が映っている。消防車のサイレンが鳴り響き、突然、燃えているところで激しい爆発が起こり、炎が数十メートル上空まで上がり、煙が立ち込めた。

 中国メディア財聯社の報道によると、美諾華社のCDMO事業(医薬品受託製造)は、大手後発薬メーカーの「ハンルイ(江蘇恒瑞医薬)」やイーファン・ファーマ(億帆医薬)などの上場企業を含む100以上の国内外の製薬会社と提携しているという。美諾華社は、新型コロナウイルスの原薬を製造しているため、より市場に関心を寄せている。

(翻訳・藍彧)