「上海自力救済自治委員会」の「宣言」を発表した。(蔡霞ツイッター動画のスクリーンショット)

 上海市の都市封鎖が続いている。最近、上海市民が結成した自力救済自治委員会は、上海全市民に民間の自力救済を呼びかける宣言を出した。

 上海市が最近発表した閉鎖解除は、市民から捏造だと非難されている。上海市民の中には、自分の住んでいる地区からのお知らせをネットにアップする人もいた。その通知によると、上海市は5月23日から引き続き警戒区域に限定的な活動規制を行うよう要求し、1世帯には1日1人が1回のみ外出ができ、時間は午後1時から午後6時半までの間だという。

 また、ウェイボー(微博)に「上海の封鎖がまったく解除されておらず、仕事も再開されていない。国民全体が誤解しないように、ここではっきりとお伝えする」と投稿したネットユーザーもいる。

 複数のツイッターアカウントが23日、「上海自力救済自治委員会」の「宣言」を発表した。宣言には、上海市民に「力を合わせて、全都市で自助し、民間による自治をしよう」と呼びかけている。

 同宣言は、2ヶ月近く続いた都市封鎖が国民を飼いならすための芝居であり、基本的人権への侵害であり、人道に対する罪であり、国民に対する戦争であるとして、「我々は生計を奪われ、銀行預金は枯渇し、飢えに耐え、仮設隔離病院という新時代の強制収容所に追い込まれ、我々の肉親から離され、家があっても帰れないことになったのだ」と述べている。

 同宣言には、インターネット封鎖を突破して世界を見ること、発言力のある隣人を見つけてウィーチャットグループを作り、複数の連絡先を確立するなどの提案が含まれている。また、自分自身や家族、特に子供や孫に文化大革命を再び経験させたくないのであれば、我々と一緒になって自分自身を救うために組織し、上海の将来を自分で決めなさいと強調した。

 さらに、全国民に対して「上海のすべての人々が手を携えて、自らの運命を決定し、自らの権利を守り、自治のために戦い、暴政に抵抗する」と呼びかけた。

 「上海自力救済自治委員会」は4月に設立を宣言し、4月下旬にネット上で上海市が封鎖を解除しなければ、集団で鍋を叩くことを提案した。今回は、4月に行われた鍋叩きよりもさらに明確な要求をしてきた。

(翻訳・藍彧)