広州白雲国際空港第2ターミナル出発ロビー(Jacky Cheung, CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons)

 上海のロックダウン(都市封鎖)により、多くの中国人が海外移住を希望している。しかし、中国当局はパスポートの更新を停止し、税関は帰国の説得を強化し、大学は世界から切り離され始めている。複数の最新情報によると、中国は最近、門戸を閉じ始めていることを示している。

 米国のグリーンカードを持つ母親が米国籍の子供と一緒に広州から出国しようとしたが、税関で母親のグリーンカードが強制的にカットされ、出国を許可されなくなったチャットのスクリーンショットが9日、ネット上で流された。

 同日、ウェイボー(微博、Weibo)ユーザーは、現地がパスポートの更新を停止したことを明らかにし、海外旅行はしばらく無理だろうと述べた。また、北京に住む別のウェイボーユーザーは、7日にパスポートの更新を予約していたが、窓口に行ったら、更新を拒否され、具体的な理由も示されなかったとし、「今後、海外旅行は難しいだろう」と述べた。

 コメント欄では、「観光ビザやビジネスビザを持つ多くの人は出国させず、留学ビザのみ出国できる」と、空港で帰るよう勧められた人を多く見かけていると、SNS「小紅書」で明かした人もいた。また、「今はパスポートがない場合は発行されないし、ビザがあっても帰るように勧告されている」という結論もあった。

 コロナ流行の下で、中国側は頻繁にフライトの運休命令を発令し、中国人の出国の難しさを増している。例えば、6日に中国民用航空局が命じた9便の欠航は、今年に入ってから最長の運休と指摘され、今後も続出するだろうと予想されている。

(翻訳・徳永木里子)