古都の奈良は、至る所で見かける野生鹿で有名であり、特に奈良公園では、鹿への餌やりが観光スポットとなっている。しかし、現地機関の統計によると、鹿に攻撃された観光客数は、今年に入り歴史最多記録を更新し、中でも中国人観光客が大半を占めしたとことが分かった。

鹿による観光客攻撃事故が激増
日本放送協会(NHK)は、今年1月まで奈良公園での鹿の攻撃事故が164件と、前年同期比46件増となり、最高記録を更新したと報道した。

襲われた観光客のうち、79%が外国人観光客で、中国人が最多数の83%だったと伝えている。

幸いどれも軽傷程度で済んだが、そのほとんが鹿にせんべいを与えた際に、写真撮りで鹿を待たせ過ぎた為、苛立たせ攻撃モードに仕向けてしまったからだとか。

現地の政府機関は、外国語の注意書きの立て看板を出すなど、外国人へ注意の呼び掛けを検討している。

鹿は国の天然記念物とし、手厚く保護
奈良では、鹿は古来より天からの動物として崇められ、国の天然記念物と指定されてきた。のんびり街道で散歩したり横たわったりしても、邪魔されたりはしない。現地の人々もこの長閑な風景に見慣れた様子だ。

人間との触れ合いにすっかり慣れたか、賢い鹿たちは信号待ちを見覚え、雨宿りもできたりと、まるで人間のように行動している。

更には、人間を真似し、餌やりの人にお辞儀だってできるんだとか。

奈良には数千頭の鹿が生息しており、常に自由気ままに徘徊している。昔では神使として崇められ、殺める者には死刑を下していた。

(翻訳・梁一心)