映画「赤竜の爪(Claws of the Red Dragon)」(イメージ・YouTubeスクリーンショット)

 ファーウェイと中国共産党政権の秘密関係を映画化した「赤竜の爪(Claws of the Red Dragon)」が、秋に放映される予定だ。この映画の製作者の一人であるスティーブン・バノン元米ホワイトハウス首席補佐官は、1ヶ月前にワシントンD.C.で行った試写会では、米政府のベテラン官僚がその内容に震撼されたと述べた。

 報道によると、映画「赤竜の爪(Claws of the Red Dragon)」はファーウェイ副会長兼最高財務責任者の孟晩舟が逮捕されたことから題材を得ている。孟晩舟はバンクーバーでカナダ警察に逮捕されたことや、中国政権が報復としてスパイ容疑でカナダ人男性2人を逮捕したこと、麻薬密売を理由に二人のカナダ人に死刑判決を下したことも映画に含まれている。

 この映画は9月、「新唐人テレビ」で放送される。エリック・ピーターソンなど何人ものカナダ有名俳優が映画に出演している。『赤竜の爪』のプロデューサーであるバノン氏は次のように述べた。「これは力強い映画で、中国共産党とファーウェイの間の内部の動きを暴露しようとしている。」

 バノン氏は英語番組「アメリカの思想リーダー(American Thought Leader)」のインタビューで、「中国共産党が世界各国の科学技術分野に侵入して何をしたのかを映画という形で明らかにし、説明したと思う。人々は驚くだろう」と話した。  

 彼は、ワシントンD.C.でアメリカ政府のかなりのベテラン官僚たちを試写会に招いたことがあると話しており、この映画の一部だけでも彼らを驚かせた。  

 「法治基金」の主席と「中国という現在の危険に関する委員会(Committee on the Present Danger: China)」の共同創設者をも務めているバノン氏は、この作品の意義は重大で、中国共産党政権がどのようにして世界の科学技術を掌握し、西側諸国に対する脅威を増大させるかを模索する意義もあると語っている。  

 同氏は、「未来技術の中核は5Gで、支配力のある技術になるだろう。現在、中国軍に対する援護として、ファーウェイは世界中のネットワークをほぼ掌握している。我々がこの状態をさらに黙認し続ければ、数年後にはファーウェイが西側諸国の通信システムを制御することになるだろう。もしそうなれば西側もコントロールされてしまう」と述べた。  

 米国のトランプ大統領は8月18日、ファーウェイが国家安全保障にとって脅威となるため、米国は最終的には同社との取引を望まないとマスコミに伝えた。彼は「ファーウェイは私たちが商売をしたくない会社かもしれない」と言った。米政府は5月にファーウェイに対して貿易禁止令を出した。現在、再輸出規制の「エンティティリスト(Entity List)」には、同社の系列会社100社以上が含まれている。

映画「赤竜の爪(Claws of the Red Dragon)」予告編:

(翻訳・柳生和樹)

One thought on “孟晩舟事件が映画として上映 試写会で米国の官僚を驚かす

Comments are closed.