中国・北京は感染拡大中(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国・北京は感染拡大中、多くの病院が封鎖され、休診させられている。感染者が出た団地や学校、スーパーマーケット、レストランなどが封鎖されている。東城区にある前門派出所でも陽性者が出たため封鎖され、中にいた警察官も全員隔離された。

 中国共産党政府公式メディアの報道によると、27日15時から28日15時までの間に、北京で新規感染者56人が確認された。22日以降、北京は12の地区で計194人の感染者が報告された。

 北京市内の病院である北京朝陽病院、首都医科大学北京地壇病院の発熱・整腸外来、北京中医薬大学方山病院の発熱・整腸外来および北京朝陽区産婦人病院は、外来・救急の診察と入院の受け入れを停止する通知を出した。多くの病院は集団感染のため封鎖された。

 北京市通州区は27日、区内の小中学校、幼稚園、高等専門学校の27日以降の授業を停止する通知を出した。北京市は28日、北京市内の小中学校、幼稚園、専門学校の29日以降の授業を停止する通知を出した。「メーデー」休暇後の登校について、感染の状況に応じて決定するという。

 ネットユーザーが投稿した動画によると、27日から、北京の白廟検問所と河北省廊坊市北三県()エリアから入京する高速道路の入口で、管制が厳しくなり、すべての車両と通行人の出入りが禁止されたという。

註:廊坊(ろうぼう)市北三県とは、廊坊市の北部に位置する3つの県級市(三河市、大廠回族自治県と香河県)のこと。北京と天津の間に位置し、住宅価格が比較的安いため、北京周辺のベッドタウンとしても知られている。

(翻訳・徳永木里子)