法輪功学習者の「4.25平和陳情」記念パレード(写真撮影:看中国・黎宜明)

 4月23日午後、日本各地の法輪功(ファールン・ゴン、中国発祥の気功)の学習者たちが、東京で「4.25平和陳情」記念パレードを行った。

 午後1時半、東京都台東区の浅草から出発し、法輪功学習者たちによって構成されたマーチングバンド「天国楽団」が先陣を切り、後に続く学習者は「法輪大法は素晴らしい」「世界100以上の国に愛好される法輪大法」「天滅中共(天は必ず中国共産党を滅ぼす)」「中共≠中国」などの横断幕やのぼりを掲げて、台東区内の街道を練り歩いた。

法輪功学習者の「4.25平和陳情」記念パレード(写真撮影:看中国・黎宜明)

 先月来日したIT業界に従事する中国人の姚(よう)さんは、中国で特別なソフトを使用し海外の法輪功のウェブサイトを見て、中国共産党の宣伝とは全く違うことを初めて知った。特に、法輪功の創始者が功法を教える動画を見た時、安らぎを覚え、既視感すら感じた。その後、法輪功の本を読み、法輪功の修煉を始めた。今回法輪功のパレードに初めて参加した彼は、とても幸せな気持ちだという。

 パレードの集合場所で、観光で来日したイギリス人男性が記者に対し、「イギリス国内でテレビニュースから、中国共産党政権に弾圧されている気功団体である法輪功のことを知っている」と語った。法輪功は中国共産党が宣伝してきたものとは全く異なり、暴力的ではなく、非常に平和的な団体であるとも述べた。

 スペインから来た若い男性は「法輪功のパレードは素敵だと感じた」と語った。もらったばかりの法輪功に関する資料を指さしながら、「帰ってからこの資料をよく読んで、法輪功を深く理解したい」と言った。

法輪功学習者の「4.25平和陳情」記念パレード(写真撮影:看中国・黎宜明)

 東京都在住の柴田さんは記者に対し、「法輪功のことは分からないが、世界支配を目指す中国共産党の独裁的な支配下で、中国国内の人々が自由も選挙権もないことは知っている」と語った。日本と中国共産党政権との関係について、柴田さんは、日本はまず中国との経済関係を断ち、中国にある日系企業を撤退させ、中国への依存を徐々に減らしていくべきだと述べた。

 日本人の中年夫妻の二人は道端で立ち止まってパレードを見守り、法輪功のチラシを受け取った。夫は「法輪功に対して、静かで平和的な印象を持っているが、中国共産党には全く良い印象を持っていない」とコメントした。

 浅草に住んでいる中国人主婦は「日本は民主主義の国であり、法輪功学習者は日本で自由に自分の信仰を表現することができるが、現在の中国では全く想像もつかない」と述べた。

 法輪功は、法輪大法(ファールン・ダーファー)とも呼ばれ、1992年に中国で爆発的な人気を誇り、学習者が1億人以上に達するとされている。1999年4月25日、中国天津市警察当局に不当に拘束された法輪功学習者45人の解放を求めたため、約1万人の法輪功学習者が北京市にある陳情窓口機関、国務院信訪局に集まり、中国共産党政権に対して平和的な陳情を行った。しかし、同年7月20日、中国共産党元総書記・江沢民の指示の下、中国で法輪功への迫害が始まって、現在に至る。

(看中国記者・黎宜明)