ロックダウン中の広東省深セン市(ツイッター動画のスクリーンショット)

 人口1259万人の1級都市である広東省深セン市は13日、感染拡大を理由に突然、ロックダウン(都市閉鎖)を宣言し、14~20日に市内全域の地下鉄やバスの運行を停止し、居住区域単位で封鎖管理を行い外出を制限し、企業や機関は在宅勤務するよう発表した。突然のロックダウンに、住民がパニックになり、スーパーや野菜市場などに殺到して食料を買い占めていた。

 公式メディアの報道によると、深セン市当局は13日、全市のバス、市内全域のバスや地下鉄が運休すると発表したという。市内のコミュニティ・団地、都市村、工業団地は閉鎖管理を実行する。期間中は、不要不急の移動を禁じ、全住民のPCR検査を3回行う。特別な必要があり市から出る場合は、24時間以内のPCR検査陰性結果の提示が必要としている。

 市は、水道や電気、医療や薬局、飲食類企業(宅配出前サービスのみ提供)、食品など生活インフラ関連企業以外は、生産活動を停止し、在宅勤務とするよう求めている。

 「深センバス・地下鉄停止」のニュースは、すぐにウェイボー(微博、Weibo)のトップに上がり、地元の住民はパニックと怒りを書き込んだ。

 「2020年(感染が最も深刻)当初も運休しなかったのに、一体どうなっているのか?深セン市の感染はここまで深刻なのか? 怖い!」

 「PCR検査を終えたところで、深セン市当局からの情報を見て、食料を買いに行くつもりだが、ほとんど空っぽだった」。

 「ちょうどスーパーに野菜を買い溜めに行ったところ、全部売り切れてしまった。防疫に協力はできるが、今後の野菜・食料の供給に影響が出ないことを祈る。午後、数台の救急車が団地の近くを通っていた、ちょっとパニック」

 現在、PCR検査は深セン市の至る所で長蛇の列ができており、深セン市に出入りする高速道路のジャンクションもすべて閉鎖されている。動画には、深セン市の高速道路の関所で、3月14日から18日まで、すべての車両の出入りを禁止するという高音ラッパが放送されている様子が映っている。

(翻訳・藍彧)