台湾桃園国際空港のターミナル1駅(ScoutT7, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)

 3月11日、台湾桃園国際空港で停電が発生した。2人の外注作業員がケーブルを盗んだことが原因であると、空港警察の調査で分かった。台湾では大規模な停電が頻発したことで、立法委員は原因が疑わしいとし、中国共産党の台湾への浸透を防ぐため、国家安全機関に調査に介入するよう呼び掛けた。

 中央通訊社によると、立法委員の林俊憲氏は3月16日交通委員会の質疑で、「なぜ2人の容疑者は工事外の時間に現場に入れたのか?そのうち1人がまだ受刑者の医療仮釈放中である。しっかり調査すべきだ」と述べた。

 立法委員の洪孟楷氏も、高電圧に感電する危険を犯すまで、油圧剪定ばさみで通電中のケーブルを切り、国際空港を麻痺させた人がいるのだろうかと疑った。

 立法委員の魯明哲氏は、桃園国際機場は下請け会社の責任を追求するだけでなく、管理上も見直す必要があると述べた。

 「大紀元」によると、立法委員の許智傑氏は「桃園空港の不審な点は、国家安全保障危機を露呈しているではないか」と疑問を呈した。そして、「最近起きた数回の台湾の停電は、台湾電力会社にしろ桃園空港にしろ、1人か2人だけの行為で停電を起こしたのではないのではないのか。台湾電力会社はこれをおかしいと思わないのか」と述べた。

 許氏は、内通者がいるのではないか、内外呼応して電力系統の破壊を練習しているのではないのかと疑っている。関係部門に徹底的な調査や別途会議を開いて議論するよう呼び掛けた。また、電力供給システムに影響を与えるスパイの侵入を防ぐため、国家安全保障部門に捜査に介入するよう呼掛けた。

(翻訳・徳永木里子)