ロシア軍の戦車がウクライナ軍に奪われた(ツイッター動画のスクリーンショット)

 ロシア軍に従う中国共産党の公式メディア「フェニックステレビ(鳳凰衛視)」の記者がこのほど、ウクライナ東部の都市マリウポリで取材し、スパイ容疑でウクライナ国民と現地情報機関から標的にされている。

 ウクライナ自由民主主義連盟(LDLU)のアルトゥール・ハリトノフ(Arthur Kharytonov)主席は9日、同記者の取材動画をツイートし、同記者がスパイだと批判した。「これは中国がロシアの占領軍と協力している完全な動画だ。気持ち悪い」と書いた。

 ネットユーザーによると、動画に登場した記者は盧光宇(ろこうう)という名前で、海軍を退役してからロシアに留学し、中国人民解放軍の軍事諜報機関である総参謀部第二部の中佐階級のスパイである。彼は、現在はロシア軍と共に活動する「取材班」を率いて、ロシアとウクライナ国境の両側の前線陣地にしばしば出入りし、香港メディアと名乗り、ウクライナ軍の検問に中国人の身分を隠しているという。

(翻訳・徳永木里子)