ペロシ下院議長(Gage Skidmore from Peoria, AZ, United States of America, CC BY-SA 2.0, via Wikimedia Commons)

 アメリカ合衆国下院議長ナンシー・ペロシ氏は2023年に下院議長を退任し、ニューヨーク州第8区のアフリカ系アメリカ人下院議員、ハキーム・ジェフリーズ氏(民主党)が新議長の有力候補になる。

 「ワシントン・ポスト」の報道によると、下院の初の女性議長ナンシー・ペロシ氏は来年退任し、第118代議会の下院議長にニューヨーク州のハキーム・ジェフリーズ議員が有力候補になる。もし同氏が選出されれば、彼は下院初めてのアフリカ系アメリカ人議長となる。

 ペロシ氏はすでに2020年11月に、任期制限に従い、第118代議会が結成される際に退任するだろうと述べていた。報道によると、下院民主党議員はすでに新議長候補を検討しており、民主党リベラル派と穏健派はこれにめぐって大きな分岐がある。

 リベラル派は民主党の新リーダーは民主党議員の要求に耳を傾けなければならないとしている一方、穏健派は新リーダーがペロシ氏のように、民主党を団結できることを望んでいる。

 また、バイデン氏及び民主党が進める「社会民主主義」により、バイデン氏及び民主党の支持率が低迷しており、今年の中期選挙では、共和党が上下両院を奪回し得るという見方もある。ジェフリーズ氏が下院議長になるかどうかはまだ予測し切れない情勢である。

(翻訳・北条)