(看中国合成写真)

 9日夜、NBCのゴールデンタイムで放送された五輪の新CMは、中国の問題に焦点を当てた。

 同CMのスポンサーが、米国に本部を置く「教育における個人の権利のための財団」(FIRE)である。NBAのエネス・カンター・フリーダム選手が出演し「言論の自由が自由な人間を作る」ということを語った。同時に、FIREは同CMをツイッターにも投稿し、独裁者が言論統制で人々を規制しているが、人々は言論の自由を支持してこそ独裁者を阻止できると主張した。カンター氏自身の体験から語られたこの力強いメッセージは、「自由は話す自由から始まる」ことを強調しているという。

 CMの中でカンター氏は、「フリーチベット」「フリー台湾」「フリー香港」「フリーウイグル」という英文字がカラープリントされた黒いTシャツを着用していた。

 米国に帰化したカンター氏は、苗字を「フリーダム」に変えた。 これまで中国共産党政権を繰り返し批判し、香港、チベット、台湾への応援を表明してきた。北京五輪の開幕直前、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)とのインタビューで、習近平氏に対し、「心があれば、強制収容所にいた罪のないウイグル人を考えてみよう。もし、あなたの母親、娘、姉妹、妻が強制収容所で拷問されたら、あなたはどうするのか?」と問いかけた。

(翻訳・徳永木里子)