(写真・アジア民主化運動より)

 文京シビックセンターで「中国人権事情水墨画展」が、8日から10日まで開催されている。

 「民主中國陣線(注1)」、「アジア民主化運動(注2)」は8日、東京都文京区でマスコミ・招待者を対象にした中国人権事情の水墨画展を共催した。9日と10日は一般公開となる。

 台湾・香港・新疆ウイグル・チベット・漢族など弾圧された者が描かれている。

 12月10日の世界人権デーが来る際、日本在住の中国人画家である大観(ペンネーム)氏が中国共産党による過酷な人権蹂躙(じゅうりん)の実態を水墨画で描いた。対象は、中国、香港、チベット、ウイグル、南モンゴル、台湾など86人の被害者である。大観氏は中国、日本でも著名な水墨画家で、今回は初めて身の危険を顧みず公に姿を見せることを決意した。

 同氏は弊社の取材に対し、長い間、中国共産党政権による大規模の人権侵害が中国で起きており、世界から繰り返し批判されても、中国共産党が人権侵害を停止せず、より多くの方々が立ち上がることが重要だと述べた。水墨画展を通して、より多くの人々が人権を重視し、良識を喚起できることを期待している。

 注1:民主中国陣線(みんしゅちゅうごくじんせん)は、中国民主化運動組織。現在の主席は作家の秦晋氏。天安門事件後に中国を亡命した人たちにより1989年9月22日にフランス・パリで作られ世界各国に展開する政治組織で、思想的指導者である万潤南を中心に1995年時点で5000名が世界で活躍しているといわれる。本部はオーストラリアにあり日本のトップは王戴氏。

 注2: アジア民主化運動は、小島孝之氏により日本で設立した組織。

(看中国記者・徳永木里子)