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 あなたは家族と過ごす時間を多くの些細な事で無視していませんか?後から後悔しないよう、一緒に過ごす時間を大切にするべきである。

 この物語は結婚して20年以上を経た夫婦の話である。

 私と妻は結婚前、仲のいいカップルだったが、結婚して20年が過ぎると、それぞれの家族や生活の変化などのため時々喧嘩もある。子供が大きくなってからは妻もゆるくなり、以前突っ張っていたこともだんだん放下してきた。仕事が終わってから同僚と食事をして遅く帰っても、休日に一日中ゴルフをやっても、喧嘩することはなくなった。

ある日、妻にある人を誘ってほしいと言われた

 妻はこう言った「私はあなたを愛している。ただもう一人あなたを愛している人がいます」

 その人は私の母で、未亡人である。息子はそばにおらず、夫を亡くしてからずっと一人で生活している。

 私は母に電話をかけることにした。

 繋がると、母の心配そうな声が聞こえた。「どうしたの?元気?」

 母は私が滅多に連絡しないことに慣れているため、電話がかかってくると、いつも何があったのかと心配する。

「元気だよ。金曜日の夜が空いているかを聞きたかっただけ。仕事が終わったら、一緒に夕飯を食べて、映画を見に行こうと思っているけど」

母は少し考えてから「いいよ、じゃそうしよう」と言った。

デートが近づき、緊張している様子の母

 金曜日、仕事が終わってから車で母を迎えに行く際、私は少し緊張していた。実家に着くと、母も緊張していることに気付いた。彼女は素敵だけど俗っぽいコートを着て、髪も巻いていた。私が着く前、すでに玄関の前で待っていた。

 私を見て、彼女は天使みたいに微笑んだ。彼女は助手席に座りながら、慣れない手付きでシートベルトを締めた。

 「今日のデートを友人に言ったの。彼女たちは早く詳細を知りたがっていたわ」と母は興奮気味に私に話した。

 夕食は家庭的なレストランを選んだ。普段は仕事で高級なレストランばかりだったので、久しぶりに小さなレストランに入ると暖かみを感じた。

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平凡に母と食事する

 座ってメニューを読み、彼女に何を食べたいかと聞こうとしたら、彼女は懐かしそうに笑顔で私を見ていた。

 彼女は「昔、メニューを読むのは私だったね」と言った。私は「今あなたは目がよくないから休んでて。私が決めるから」と答えた。

 食事中、特別なことはなかったけど、二人の会話はとてもリラックスしていた。ただ少し遅くなってしまったので、映画を見に行く話はしなかった。

 母を家に送ると、彼女は「もう一度あなたとデートしたい。今度は私から誘うわ」と約束した。

(つづく)

(翻訳・謝如初)