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 中国の不動産会社・佳兆業集団(カイサ・グループ)が4日、子会社が発行した理財商品が突然破綻し、その額は約127億人民元(約2259億円)にのぼった。同日、香港での佳兆業の株式の時価は15%減の1香港ドル(約14.6円)に急落し、過去最低を記録した。

 同社は声明を発表し、信用の格付けの引き下げと厳しい不動産市況により、かつてない流動性の圧力に直面していると説明した。また、同社は金融商品の支払い問題を解決するために努力していると述べた。しかし、多くの投資者はこの声明をまったく信じず、4日に1000人近くの投資者が自分の権利を守るために、同社の深セン本社に出向き、混乱を引き起こした。

 野村證券のクレジットアナリストであるアイリス・チェン氏は、このような問題が中国の不動産市場にさらに影響を与える可能性があると指摘した。また、会社の財務報告書から理財商品の運用状況を把握することが困難な場合が多く、そのような投資は非常にリスクが高いため、投資者は不動産開発業者(デベロッパー)に保証された理財商品の信頼性について、ますます懸念を抱いていると述べた。

(翻訳・徳永木里子)