(ツイッター動画のスクリーンショット)

 中国では48時間以内に、5件の火災・爆発事故が発生した。今も救出活動が行われているところがある。ここ1週間で、中国では少なくとも11件の火災・爆発事故が発生し、多くの死傷者と莫大な財産損害が出ている。

 27日、天津市と広東省中山市で2件の火災・爆発事故が発生した。26日、江西省南昌市、広東省珠海市、山東省淄博市で3件の火災・爆発事故が発生した。

 27日、天津市和平区で工事中の高層ビルの建築材(保温綿)から出火した。動画には、火災現場で濃く黒い煙がもうもうと立ち込めた様子が映っている。出火原因は不明。

https://twitter.com/qingyanjiejie/status/1453251035003301893

 同日、広東省中山市横欄鎮にある四沙市場で火災が発生した。出火した建物は、工場と隣接するホテルである。死傷者や財産損害は現在のところ不明。

 26日午後3時頃、江西省南昌市民安路にある住宅地の作業場で爆発が起こり、大量の粉塵が飛散した。爆発の正確な原因と死傷者は不明。

 同日、広東省珠海市外伶停島(離島)で多数の漁船が炎上した。目撃者によると、現場から濃い煙がもくもくと出ており、爆発音がし、並んでいた船の全体が燃えていたという。

 同日朝5時、山東省淄博市(しはくし)高青県にある鼎鼎化学工場が爆発し、正午12時になっても火災は収まらず、周辺道路は封鎖され、付近の住宅の窓やドアは粉々になり、天井が落ちた。死傷者は不明。

 25日午前2時頃、山東科技大学北門の小吃(シャオチー)街(店や屋台で食べる中華の1品料理のこと)で爆発が発生し、近くに住む多くの住民や学生が爆発音で目を覚ました。すぐに裸火が出て、風に乗って火が広がっていた。小吃街の多くの店舗が焼失し、甚大な被害を受けたという。

 24日午後3時52分頃、中国江蘇省にある南京航空航天大学(南航、NUAA)の研究室で爆発事故が発生した。地元の消防署は通報を受け、現場に駆けつけて消火した。負傷した11人は病院へ搬送され、そのうち2人が亡くなった。

 遼寧省では、21日と24日に2回の大きなガス爆発が発生した。

 24日、遼寧省大連市の住宅でも爆発事故が発生し、少なくとも2名が死亡、7名が負傷した。

 21日、遼寧省瀋陽市で大規模なガス爆発が発生した。瀋陽市和平区の太原南街7馬路にあるレストランでガス爆発が発生し、5名が死亡、47名が負傷者した。

 22日深夜、内モンゴル自治区アルシャー盟のハイテク産業開発区の化学工場でも爆発事故が発生し、4名が死者、3名の負傷者が出た。

 21日、黒竜江省ハルビン市道里区の安平街80番地の住宅ビルも炎上し、消防隊員や住民の救助活動中にも大きな爆発が発生した。

 21日からのわずか1週間で、中国では少なくとも11件の火災・爆発事故が発生しており、ネットユーザーからは「今年の爆発事故は数え切れない」との声が上がっている。

(翻訳・徳永木里子)