(ツイッター動画のスクリーンショット)

 ラジオ・フリー・アジアの報道によると、中国河南省で12歳の女児がこのほど、新型コロナウイルスワクチン接種後に死亡した。女児の母親と叔母はワクチンが直接原因であると主張し、地元当局に徹底した調査を求めたが、回答を得られず、北京に陳情に行くことを計画していたところ、先週拘束されてしまった。

 報道によると、死亡した女児李博芸(リ・はくげい)(12)さんは、 中国の国営企業シノファーム傘下の中国生物技術北京生物製品研究所が開発したワクチンを接種してから2日後、高熱と合并症を発症した。李さんは少し前に受けた身体検査と採血検査では全て正常であった。

 この事件を暴露した林生亮(りん・せいりょう)氏はラジオ・フリー・アジアに対して、「最初の2日間は高熱が出て、後に呼吸困難になり、敗血症、無顆粒球症、中毒性脳麻痺などを含む十数種の合并症が現れた。応急処置をしたが、10日ほどで脳死になった。6月に行われた学校の健康診断では、全て正常であった。たとえ病気があったとしても、保健当局は接種から排除すべきである」と述べた。

 林氏は18日、「李さんが接種を受けてから約2週間後の8月28日に死亡した。李さんの母親の蒋艶紅(しょう・えんこう)さんは娘の死亡原因を究明するため、衛生健康委員会を訪れた。しかし、暴力的な扱いを受けたという。当時、衛生健康委員会の主任は4、5人を呼んできて、膝で彼女(蒋艶紅)を押さえつけ、殴ったという」ことを暴露した。

 同報道はまた、蒋艶紅さんが殴られている様子を撮影した動画がネット上で配信された直後、地方当局は彼女を黙らせるために、彼女の個人ウェイボー(微博)の更新を停止した。先月末、河南省南楽県城関鎮の政府関係者が彼女に、「北京に行ってはいけない。さもなければ厳重な結果を招く」と警告した。蒋艶紅さんはその後、外部との連絡を絶ったという。

 民生観察網によると、蒋艶紅さんは上京後、16日に河南省濮陽市南楽県の公安局に「騒乱挑発罪」の疑いで逮捕され、現在、濮陽拘置所に拘留されているという。

(翻訳・吉原木子)