2022年北京冬季五輪の聖火はすでに中国に到着した。トルコの複数のウイグル族団体は大会に可能な限り最少人数の代表団を派遣すうよう各国に呼びかけた。また、中国共産党の暴政へのボイコットを表明するために、選手が黒い手袋を着用することを提案している。

 世界ウイグル会議財団、東トルキスタン研究財団、ウイグル学術財団は20日、トルコの首都アンカラで記者会見を開き、各国に北京冬季オリンピックのボイコットを呼びかけた。

 世界ウイグル会議財団のAbdurresit Abdulhamit(訳:アブドゥルレシット・アブドゥルハミト)会長は、「中国共産党は近隣諸国に対する脅迫を繰り返し、人権と香港の民主主義に対する深刻な侵害を行い、内モンゴルとチベットに対して極めて抑圧的な同化政策を採用している。特に2017年以降、新疆ウイグル自治区の300万人ものウイグル人とカザフ・トルコ人に対して、年齢、性別、子供を区別せずに、強制収容所に拘留している」と述べた。

 同氏はまた、「中国共産党はジェノサイドと人道に対する罪を犯し、人類の最も恥ずべき暴行を行ってきたと言える」と述べ、中国共産党による残虐行為を選手が黙って見ているのではなく、「最も適切な方法で対抗する」ことを期待している。

 「1968年のメキシコオリンピックでは、アフリカ系アメリカ人のスプリント選手であるトミー・スミス氏とジョン・カルロス氏が政治的なデモンストレーションとして黒い手袋を着用したことがその好例である。」

(翻訳・吉原木子)