バイデン大統領(ホワイトハウス動画のスクリーンショット)

 バイデン米大統領は15日、「ドッド人権センター」の落成式の演説で、中国共産党による新疆の人々への「抑圧」と「強制労働」を公然と批判した。

 ドッド人権センターは、ドイツのニュルンベルク国際軍事裁判所の首席検事トーマス・ドッド米国上院議員にちなんで命名された。

 バイデン氏は落成式典で、「ニュルンベルク裁判は、私たちに人類がどのような犯罪を犯すことができるかを直視させ、認識しなければならなかった。大規模な残虐行為や人道に対する罪は偶然に起こるものではなく、個人や世界の指導者による選択の結果であることを教えてくれた。悲しいことに、今日の世界を見渡すと、残虐行為の幽霊がもう去ったとは言えない。私たちが話している間にも、新疆ウイグル自治区でのウイグル人への抑圧と強制労働、ミャンマーの軍事政権下でのロヒンギャ族に起きたこと、エチオピア北部での市民への虐待など、世界各地で同じパターンや選択を目のあたりにしている。これは我々が戦争をするという意味ではないが、声を上げていかなければならない。沈黙は共犯である」と述べた。

 現職大統領としてのバイデン氏の演説は注目を集めた。しかし、それがアメリカを中国共産党への宥和的な立場に戻すつもりがないことを意味するかどうかは、まだわからない。

(翻訳・藍彧)