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 中国陝西省渭南市大茘県洛河の水位が上昇し続け、10日には過去最高を記録した。趙渡鎮区間の河川の堤防が決壊したため、12の村が全部浸水、23万9,000人が被災、49万1,000ムーの農地が浸水、2万人以上が緊急避難を余儀なくされた。当局の発表によると、直接的な経済損失は4億6,100万元(約82億円)になる。

 公式メディア10日の報道によると、大茘県の渭河と洛河は連続した豪雨の影響で次々と氾濫し、特に洛河の最大流量が毎秒1560立方メートルに達し、1999年以来の最大流量となり、最高水位も346.46メートルで、過去最高水位となった。趙渡鎮では9日、堤防が決壊し、12の村が浸水し、2万人以上が緊急避難した。

 また、大茘県朝邑鎮紫陽村は7日、堤防が決壊し、裂け目の幅は46メートルで、いまだに修復されていない。朝邑鎮に隣接する趙渡鎮楽和村の堤防も決壊し、裂け目幅は60メートルあった。

 洛河大橋付近の農地では、河の水が作物の小屋の屋根を超えそうになり、一部の低い樹木は完全に水に浸かっている。洪水は広い範囲に及び、地元の村は水浸しになった。大茘県では合計23万9000人が被災し、49万1,000ムーの農地が浸水した。

 村人によると、大茘県は農業県であり、ナツメの栽培が有名で、県全体のナツメ栽培面積は約40万ムー、1ムーあたりの収入は少なくとも1万元(約18万円)程度になるという。今回の突然の洪水で、地元のナツメ農家は今後3年間、収穫がない状態に陥る可能性がある。今年、ナツメを栽培した農家の損失は少なくとも10万元(約180万円)から数百万元以上にも及ぶ。

(翻訳・吉原木子)