ロシア当局がこのほど、突然ロシア共産党の幹部を大量に逮捕している。「ロシアで何が起きているのか」と外野を驚かせた。弊社は、独占的な内幕情報を入手した。それは、ロシア共産党が中国共産党(以下、中共)の密かな支援を受けて、プーチン政権を転覆させようと準備しているという情報を得たプーチン大統領が激怒し、直ちに多数のロシア共産党幹部の逮捕を命じた。

 複数のメディアによると、ロシア政府は9月下旬から、ロシア共産党幹部を大量に逮捕し始めている。現在、既に数十人のロシア共産党員とその支持者が逮捕・監禁・罰金を科せられている。また、モスクワ警察は、ロシア連邦共産党中央委員会ビルとロシア共産党モスクワ市委員会ビルを3日間閉鎖・捜索した。さらに、ロシア共産党中央委員会のイワン・メルニコフ第1副議長のオフィスも閉鎖された。

 ロシア共産党中央国際部が発表した通知によると、このほど、ロシア連邦共産党中央委員会およびロシア連邦共産党モスクワ市委員会が、モスクワ市役所、内務部、国家警備隊、保安部、税務部などの法執行官によって家宅捜索され、モスクワおよびモスクワ州で共産党の有力幹部が逮捕・収監されているという。

 モスクワ大学航空宇宙工学部の元教授で、宇宙工学部のエンジニアであるアタリ氏は、弊社の取材に対し、「ロシアの多くの共産主義者が逮捕された、とても衝撃的だ。ロシアの主流メディアが最近、このニュースを追いかけて積極的に報道している一方、国際社会、特に欧米の主流メディアはこのニュースを軽視している」と語った。

 アタリ氏は、「プーチン大統領は元スパイだから、あらゆる分野の情報を素早く手に入れることができる。中共とロシア共産党の関係がとても深い。旧ソ連の共産帝国は終焉したが、お金を持っている中共の欧米の政財界への浸透は非常に深刻である。アメリカの選挙不正の裏には中共がいることをロシア人は知っている。そしてプーチンは、ロシア共産党が中共の長年の秘密裏の支援を受けて自分を転覆させる準備をしていることを知らされ、それが最近になってその動きがますます強まってきたため、プーチン大統領はロシア共産党の幹部を大量に逮捕する決意をしたのだろう。これは中共に対するプーチン大統領の警告であり、もしかしたらポーランドの『脱共産主義法』に倣って、ロシアを中共の浸透から一掃するかもしれない」と述べた。

 同氏はまた、「私は旧共産主義国家であるソ連で生まれ、今でもトラウマとなっている。中共の欧米への浸透はあまりにも深刻である。2020年の米国大統領選挙の選挙不正は、裏では中共が行った不正行為であるとロシア全体が分かっている。しかし、西側諸国の主流メディアは中共に買収されおり、共産主義が米国を黙々と侵食している。それを見ていると胸が痛くなる。ロシアは共産主義を排除している。なぜなら、我々の国家はこのようなユートピア制度を試みたからである。それは人間の道徳を破滅させ、神様から完全に遠ざけている」と語った。

 アタリ氏の父親は旧ソ連の反体制派であったため、一家は政治的に迫害されていた。旧ソ連崩壊後、アタリ氏は他国に移住した。彼女は毎年、ロシアに帰って、年を取った母親と会っているため、現在の居住国をメディアに公表したくなかった。アタリ氏は「ロシア共産党は中共と同様にスパイ活動の経験が豊富で、私は家族に迷惑をかけたくない。現在、私の夫も中共に監視されているので、詳細は公表したくない」と述べた。

(翻訳・吉原木子)