中国・重慶市中心部の多くの地域は16日、暴雨に見舞われた。重慶市気象局が発表したデータによると、7時から12時の間に重慶市の中心部と西部でにわか雨や雷雨が発生したため、地下鉄沙坪垻(さへいは)駅は浸水し、運転停止と封鎖を余儀なくされた。また、現地のトンネルも浸水したため、多くの車両が水の中に浸かった。

 重慶鉄道交通によると、同日午後に暴雨の影響で、同市の地下鉄1号線沙坪垻駅は浸水し、一時運転見合わせとなり、駅構内が通行止めされた。排水に従事した駅員は、水深が1メートルほどになっていたところがあると明かした。また、一部のトンネルは深刻に浸水し、多くの車が水の中で「漕いで」いたという。

 これを受け、重慶市水資源局は、16日午前11時から水害災害防止レベル4の緊急対応することを決めた。大雨で多くの家屋や塀が流され、人々が避難所に避難している。当局は死傷者の詳細をまだ発表していない。

 気象・水文予報によると、重慶市は、17日の昼間から夜にかけて、中東部地域では中程度から次第に大雨が降り、局地的には暴雨、その他の地域ではにわか雨となり、18日の昼間から夜にかけて、中西部と北東部の一部では大雨から暴雨となり、局地的には大雨、その他の地域では中程度から大雨となる見込み。

(翻訳・徳永木里子)