亜熱帯に位置する香港は、冬でも気温は約15 ~ 20度である。16日午前、気温は32度を超えたが、午後になると、将軍澳(しょうぐんおう)でいきなり雹(ひょう)が降り、多くのネットユーザーの議論を引き起こした。

 16日朝、香港の日差しはとてもよかったが、昼頃になると急に雲が集まり、暴雨が降ってきた。香港の東、新界南東部、九竜東部では大きな雷鳴の声がはっきりと聞こえ、将軍澳では雹が大量に降った。ネットユーザーがSNSに投稿した動画を見ると、スタジアムに大量の雹が降ってきたことがわかった。また、将軍澳環保(ワンポー)大道では大量の雹が降り、通った車の車体がパチパチと叩かれた。

 香港では、雹がとても珍しい天候現象である。2001年1月から2020年8月まで、香港では雹が11回だけであり、直近の一回は2016年であった。

 香港天文台のホームページによると、香港では16日午後1 ~ 2時に約6,523回の稲妻が記録された。新界東一帯は稲妻が最も頻繁であった。正午から1時までに、香港全域では1,546回の稲妻が記録され、そのうち1,011回は新界東で発生した。

 珍しい天候現象は、市民の間で多くの議論を引き起こした。「天には異常が現れた」「昔は6月に霜が降る、今は9月に雹が降る」「これは香港民主化デモで亡くなった人の怨霊が冤罪を訴えているのでは」「天は怒り人は恨む、これは天による政府への警告だ」とコメントしたネットユーザーがいた。

(翻訳・吉原木子)