防衛省は12日、鹿児島県・奄美大島の東側の接続水域で、10日午前に中国共産党(以下、中共)海軍のものとみられる潜水艦が潜ったまま北西に向けて航行したのを確認したと発表した。

 同潜水艦が10日に接続水域に入る前、近くを中共海軍のミサイル駆逐艦1隻が航行していたことなどから、潜水艦は中共のものと推定している。12日午前には、同県・横当島の接続水域の外側を航行し、東シナ海を西に向かった。防衛省によると、外国の潜水艦が日本の接続水域を潜ったまま航行したケースの公表は2020年6月、中国のものと推定される潜水艦が今回と同じ海域を通過したケース以来、9回目。

 海上自衛隊は、隣接したエリアで船舶を確認した。このエリアは日本の領海外に位置しており、船舶はこのエリア内で身元を表明する必要がある。岸信夫防衛大臣は、領海近くを通過するのは挑発的な動きだと判断し、自衛隊に対して「緊張感を持って情報収集・警戒監視に万全を期す」よう指示した。また、海上自衛隊の対潜哨戒機や護衛艦も配備され、対応に備えている。

 日本政府はこのほど、中共に対する態度が次第に明確になってきた。アメリカ、オーストラリア、インドとの4者安全保障対話メカニズムを構築し、中共と対峙するインド太平洋NATOを構築するだけでなく、政府関係者は「台湾有事は日本有事とほぼイコール」「台湾は友人ではない。兄弟であり、家族だ」「日本は台湾海峡の平和を自分ごととして捉えている」など、台湾の軍事的防衛を支援・協力すると主張した。中共の日本に対する挑発的な行動も、これらの原因によるものだと、外部の人は考えている。

(翻訳・徳永木里子)