(イメージ:看中国/Vision Times Japan)

 「憶故人」という古琴曲は、「山中思友人」、「山中思故人」または「山中憶故人」とも呼ばれ、後漢時代の名士・蔡邕(さい よう、132年または133年―192年)の作であると言い伝えられています。この古琴曲は、友人と長い間会うことができず、友人を思念する感情を表現しています。

 蔡邕の娘・蔡琰(さい えん、蔡文姬、177年―249年)は才女の誉高く、胡笳という北方遊牧民の楽器のリズムを古琴の曲に加え、「胡笳十八拍」という古琴曲を作成しました。

 有名な古琴の演奏者呉景略(1907―1987)による「憶故人」:

 

(文・黎宜明)