(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 最近、中国で外国観光地の模倣観光スポットの氾濫が、改めて注目されている。中国では模倣観光スポットがよく見られ、エーゲ海の都市のサントリーニ島だけでも少なくとも43カ所ある、と指摘した記者もいる。

 また、中国では「小京都」102カ所、「小鎌倉」68カ所、「小スイス」52カ所、「小奈良」40カ所、「小モロッコ」27カ所があるという。「模倣観光スポット」にはそれぞれの特徴があり、「小奈良」には芝生と鹿、「小スイス」には山や草原、「小鎌倉」には線路や信号機、などが設置されている。外国にいるふりをして街に繰り出す多くの網紅(ワンホン、ネット上の人気者)を魅了している。

 さらに、フランス文化コミュニティである広厦天都城(中国浙江省)は、面積31平方キロメートルを超え、建物や彫像、道路や街灯、そして地上にそびえるエッフェル塔など、パリの街並みとよく似ている。

 しかし、多くの「模倣観光スポット」が経営困難に陥っている。以前、人気のあった日本の「模倣観光スポット」は、中国共産党の公式メディアからの批判を受けて経営困難に陥っている。1日、完成したばかりの大連の「日本繁華街」は営業休止を発表した。8月25日に行われた「盛唐・小京都商店街」のオープニングも内部式典に変更された。

(翻訳・徳永木里子)