アリババグループ(Rico Shen, CC BY-SA 4.0 , ウィキメディア・コモンズ経由で)

 アリババは3日、株価が急落した。この前、アリババは習近平国家主席の呼びかけに応答し、慈善事業に1000億元を投資すると約束した。

 習近平国家主席は8月、中国国内で最も裕福な人々に「共同富裕」の達成を実現するために、より多くの努力をするよう呼びかけた。ここ数カ月、独占行為で訴えられ、中国当局に非難されてきたアリババは、習氏の呼びかけに応えることにしたという。

 アリババの最高経営責任者(CEO)であるダニエル・チャン氏は声明で、「弊社は共同富裕の実現に貢献することを切望している」と述べた。技術革新や中小企業への投資、所得が不安定な労働者への手当の増加などや、浙江省に200億元(約3402億円)の発展基金を設立することを発表した。

 海外の業界アナリストは、「今回の寄付で、規制当局がアリババに対して行う他の措置から、アリババが保護されることを保証するものではない」と分析した。これを受けて、3日、アリババグループの株価は香港証券取引所で4%下落した。

(翻訳・吉原木子)