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 最新の全米世論調査によると、回答者の8割以上が、アフガニスタンに立ち往生しているすべての米国人が撤退するまで、米軍はカブール空港に留まるべきだと答えた。しかし、バイデン政権は、「8月31日」の期限までに米軍を撤退させると主張している。

 FOXニュース網によると、ホワイトハウスは「8月31日」の撤退期限を譲らず、ジョン・ブリンケン国務長官も29日、期限後に米軍がアフガニスタンに地上力を残すことはないと発表した。しかし、ABCニュースとイプソス(世界第3位のグローバル・マーケティング・リサーチ会社)が27日から28日にかけて、全米の513人の有権者を対象に行った世論調査によると、84%の回答者が、「カブール空港に駐留している米軍は、アフガニスタンに立ち往生しているすべての米国人を避難させた後に撤退すべきだ」と答えた。

 世論調査を受けた米国人のうち、共和党員の87%、民主党員および無党派層の86%が、すべての米国人が避難した後にアフガニスタンから米軍を撤退させることを支持しており、この問題に関する世論調査の見解には明確な党派の分裂は見られなかった。

 また、同世論調査では、回答者の71%が、過去20年間アフガニスタンで米国を支援してきた人々を含め、撤退を希望する人々がすべて退去するまで、米軍はアフガニスタンに留まるべきだと答えた。回答者の38%がバイデン政権の撤退方式に不賛成である。

 タリバンが15日にアフガニスタンの首都カーブルを占領して以来、米軍は5,500人の米国人を含む11.4万人を撤退させた。米国務省は先週末、アフガニスタンに閉じ込められている米国人はわずか350人と発表した。しかし、数千人の米国人がアフガニスタンの他の所で足止めされている可能性があると推定され、これらの米国人は現在、カブール空港に行くことができない。

(翻訳・藍彧)