揚州市の五亭橋(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 中国共産党(以下、中共)の国務院副総理である孫春蘭(そんしゅんらん)氏は11日、感染状況が深刻な揚州市を視察し、すでに現地住民を苦しませている厳格な隔離措置の基準を、さらに引き上げるよう当局に要求した。

 中国江蘇省の南京禄(ろく)口国際空港で発生したデルタ変異株による感染は7月末から現在に至りすでに17省に蔓延している。中共当局は12日、前日の新規感染者が81人だと発表した。江蘇省揚州市の感染状況はより深刻で、江蘇省の新規感染者38人のうち、37人が揚州市で確認された。

 孫春蘭副総理は11日、揚州市に赴いて状況を調査し、厳格な隔離管理の強化を要求した。「リスク地域の人々に対する集中隔離を断固として徹底し、隔離所と隔離ベッドの数を増やし、制限時間内に人の移送を完了させ、リスクのあるすべての人を確実に管理する。中・高リスクの地域・団地では、住民が家を出ないように、交差感染などを避けるために、厳重に閉鎖・管理する必要がある」

 しかし、当局の厳しく無責任な封鎖措置は、感染の脅威に直面している揚州市の人々の苦しみに拍車をかけている。

 ネットユーザーはこのほど、ウェイボー(微博、Weibo)で隔離されている揚州市の人々に関心を向けるよう呼びかけた。「隔離された人の中には食事も満足に取れない人もいる。塩入りのお粥しか食べられない子供が3人もいる、宝帯新村に住むおばあさんは、チャットグループで大声で泣いて、現状を投稿した」

 「江蘇省如皋(こう)市城区南郊の顧庄区では、隔離者は、おだてられて隔離用のホテルに行くと騙して、実際には、環境は汚く、お湯もエアコンもなく、ゴキブリが這い回り、カビの生えた布団が敷かれている専門学校の寮であった。隔離された中には、喉が渇いて泣いている幼い赤ちゃんがいる。食べ物は地域の配布スタッフの気分次第で玄関先で配られ、配布スタッフが先に食べる。長い間太陽にさらされた後に配られたものはすでに腐ってしまったのだ!」

 「四季園団地が配布している食材は全部腐ってしまっている。団地管理部門に状況を説明しても、直接電話を切られた!食べ物が腐ったため、下痢をしている人もいる。食べないと、お腹が空く。お腹が空くから食べないといけないが、下痢がひどくなるから多く食べれない!」

(翻訳・徳永木里子)