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 「香港国家安全維持法」が実施されて以来、自由を求めるために、多くの香港人が移民のペースを加速している。その中には、有名なメディア人や芸術家もいる。

 香港メディア3日の報道によると、香港外国記者会(FCC)の元代表である韋安仕(Stephen Vines)氏は、2日に電子メールで友人たちに「香港を離れて、今は英国にいる。重い気持ちで下した決断であり、甚大な遺憾と安堵が入り混じっている」と述べた。

 韋安仕氏は1987年に香港に移住して以来、35年近く香港で暮らしていた。英紙「ガーディアン」の香港特派員を務めたほか、BBC、「デイリー・メール」、「インデペンデント」、「アジア・タイムズ・オンライン」などに寄稿していた。彼の時事評論は人権報道賞を受賞した。

 同日、香港で最も有名な反体制派アーティストの一人である香港理工大学の元准教授、黄国才(Kacey Wong)氏はフェイスブックに「香港を離れて、台湾での外国人就職許可を申請し、今、目的地の台湾に到着した」というお別れのメッセージを書いた。

 「香港国家安全維持法」が実施されて1年以上が経過し、香港人の移民が絶えず発酵し、空港が出国する人でいっぱいになるのが当たり前の光景になってきた。香港メディア「明報」は7月5日、香港入国管理事務所の出入国記録によると、昨年1年間に11万人近くの香港人が香港空港から出国していると報じた。

(翻訳・徳永木里子)