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 中国地方財政が再び苦境に陥り、各地の公務員や教師にすでに支給されたボーナスが回収され、ますます市民が苦しめられています。

 米ラジオ・フリー・アジアの12日の報道によると、中国の河南省、江西省、広東省などおよそ10省の地方公務員や教師らは最近、当局から支給されたボーナスや業績賞金の返還を命じられました。1人は多いとき、第1四半期に2万元(約34万円)を回収されており、今後はボーナスも停止するとの通達を受けました。これを受け、地方公務員や学校の教師は、「苦しい時代が本当に来た」と嘆いています。

 北京政府は以前から、地方自治体に対して「財政政策を厳格に」と繰り返し求めていました。おそらく地方の財政状況を把握していると考えられます。また、北京政府が昨年末、中国から貧困を「撲滅した」と発表してから2カ月足らずで、共産主義革命の「基地」だった最も貧しい省の一つである江西省は、「財政政策を厳しく」という要求を厳格に実行するよう同省の公的機関に通達しました。経済状況が全国的に厳しいことがうかがえます。

 中国では中共ウイルスのパンデミック期間中、都市封鎖が各地で行われており、経済活動が止まりました。そのうえ、物価も高騰し続け、中小企業が相次いで倒産しました。さらに外国の企業も中国から撤退し始め、失業者が増える一方です。にもかかわらず、最近、習近平総書記は中国の大手企業に対して厳しい態度に出始め、企業の発展にブレーキをかけました。

 このほか、中国経済にとって重要な産業である不動産業界も最近、不振に陥っているようです。

 米ニュースサイト「阿波羅ネット」の13日の記事によると、武漢の不動産関係者が11日にツイートした動画の中で、「武漢の中古住宅はほとんど売れておらず、不動産仲介業者でさえ再編成に直面している」と明かしました。中国の銀行が中古住宅ローン事業を停止し始めているようです。同記事は この現象は中国の不動産が崩壊に直面し、中国の経済全体に影響を及ぼす可能性があると指摘しました。

(新時代Newsより転載)