キューバ首都ハバナ(Scmresearcher, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons)

 数千人のキューバ人が11日、共産党政府に対する抗議デモに参加し、首都ハバナなどで「独裁政権を打倒せよ」「我々は自由を求めている」と唱えながら町を行進したと ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が12日に報じました 。無許可のデモは原則禁止されており、極めて異例の動きです。

 同報道によると、COVID-19が感染拡大して以来、社会主義国キューバでは、米国による経済制裁の影響や新型コロナウイルス流行で主要な観光産業が打撃を受け、輸入頼みの食料供給が滞り、食料不足や物価の高騰に市民が苦しい状況に置かれていたため、不満が噴出したと見られます。

 同日、キューバでは新型コロナウイルスの感染者数は6923人、死亡者数は47人と1日の記録を更新し、累計死亡者数は1537人(人口:約1130万人)に上りました。当局の疫学責任者は「数字は憂慮すべきものであり、日々増加している。憂慮すべきものだ」と述べています。

 ディアスカネル大統領は、食料不足は米国の経済制裁のせいだとして火消しを図っていました。

(新時代Newsより転載)