ロシア連邦運輸大臣
ロシア連邦運輸大臣Виталий Савельев( CC BY-SA 4.0 , via Wikimedia Commons)

 ロシアの旅客機が6日朝に墜落し、乗客22名(うち2名は子供)と乗員6名の計28名が全員死亡した。同旅客機は「アントノフ26(小型旅客機 )」で、カムチャッカ半島の中心都市ペトロパブロフスク・カムチャツキーから、同半島北部の町パラナに向かっていた。

 インテルファクス通信6日の報道によると、ヴィタリー・サヴェリエフロシア連邦運輸大臣がリードする事故に関する政府の特別委員会を設置し、その任務は墜落現場での捜索・救援作業に必要な支援や、乗員乗客の親族への支援を行うことである。

 現在、旅客機の残骸が発見され、カムチャッカ当局が同機に搭乗していた死亡者全員の名前を公表した。同便はモスクワ時間の午後5時50分に着陸する予定であったが、着陸の約10分前に地上との連絡が途絶えたとのこと。

 墜落の原因について結論はまだ出ていないが、墜落現場当日の天候が悪く、視界が非常に悪かったことが事故の主な原因だと考えられる。

 情報筋によると、墜落した「アントノフ26」旅客機は、1982年に工場から出荷された輸送機で、1994年からは国連機関、その後はマリ航空にリースされていた。2008年からはキエフ・ロシア社が所有するキエフ民間航空工場に保管されていた。2012年秋にオーバーホールが行われ、2013年からペトロパブロフスク・カムチャッカ航空に就航している。

 ウラジオストックの日本総領事館によると、同旅客機には日本人の搭乗は確認されていないという。

(翻訳・徳永木里子)