インドネシアのワクチン接種現場(イメージ / Pixabay CC0 1.0)

 インドネシアでは今月に入り、26人の医師が新型コロナウイルス(中共ウイルス、COVID-19)に感染した後死亡したが、このうち10人が中国製ワクチン(シノバック)を2回接種したことが確認された。これによって、中国製ワクチンに対する懸念が深まった。

 インドネシア医師会(IDI)の最新データによると、5カ月間で、シノバックを2回接種した医師のうち、少なくとも20人が新型コロナに感染した後死亡しており、医師の9割ほどはシノバックワクチンを接種し、その間の医師の死亡者数の5分の1以上を占めている。

 同医師会によると、同国の中部ジャワ州クドゥス地域でシノバックワクチンを接種した医療関係者358人が、新型コロナに感染したことが分かった。

 一部の国は、シノバックワクチンは新型コロナウイルスの拡散を止める効果が低く、特にデルタプラス変異株に対する有効性が弱いと表明した。デルタプラスの影響により、中部ジャワ州クドゥス地域で5月中旬の新型コロナの感染者数は1日あたり30人、2周間後には1日あたり400人に急増した。

(翻訳・吉原木子)