ベッドで横になっているワクチン接種を受けた20代の若い者(写真:Weiboより)

 中国では、新型コロナウイルス(中共ウイルス、SARS-CoV-2)のワクチンの接種を完了した人は7.94億人を超えた。中国当局はワクチン接種後の副反応や死亡の発生を報道しないが、関連する情報はネットで続出している。

 6月、中国江蘇省出身のネットユーザーがウェイボー(Weibo、微博)で投稿し、自分の弟が4月20日にワクチン接種を受けた当日の夜、病的な耳鳴りが出現し、やがて感覚器障害に進展したと投稿した。半目になり、ベッドで横になっている弟を撮影した動画をアップロードした同ネットユーザーは、「健全な人がワクチンの接種を受けたらこうなった。『ワクチンの問題じゃない』と門前払いされた私たちは、我慢するしかないのだろうか」とコメントした。

 同ネットユーザーは7日、弟がワクチン接種の同意書と、蘇州大学付属第一病院が発行した「医師と患者の連絡記録帳」の写真を投稿した。ワクチン接種の同意書によると、弟が4月20日、中国国家医薬集団傘下の北京生物製品研究所が開発した新型コロナウイルス不活化ワクチンの接種を受けた。その後、同ネットユーザーの投稿はない。

 中国当局は現在まで、ワクチン接種後の副反応や死亡事例を報道したことがない。しかし、ネットでの情報を整理すると、「シノファーム製」や「シノバック製」のワクチン接種を受けた後の激しい副反応に関する情報はまれではない。

 5月、陝西省西安市の20代女性「田一千(ユーザーネーム)」は、自身が「シノバック製」ワクチンの一回目の接種を受けた後、アナフィラキシーショックが出たため救急搬送され、その後心不全が起こったとウェイボーで投稿した。5月29日の投稿から今現在、「田一千」は投稿をしなくなり、ネットで心配の声が集まっている。

 4月15日、ユーザーネーム「山下花野子」は、既往歴のない軍人の弟(28)が、広東省深セン市福田区婦幼保健院福山社康センターで「シノファーム製」ワクチンの接種を受けた後、4月15日に死亡したとウェイボーで投稿した。

 3月27日、北京三一重工(SANY)の作業者は3月21日に「シノバック製」ワクチンの接種を受けた後、23日に死亡したとのツイッター投稿があった。また、天津市第一中心医院でワクチン接種を受けた、2日後に死亡した人もいたとの情報もあった。

 しかし、上記の投稿は投稿してからまもなく削除された。

(翻訳・常夏)