広東省広州市の感染拡大は依然として深刻な状況が続いている。公式メディアは9日、広州市で新たに7人、無症状が1人の感染が確認されたと報じた。現在、感染が最も深刻な広州市茘湾区芳村は完全に封鎖されており、多くの住民が外出禁止を要求されている。

 芳村は5月26日午前12時半から封鎖を始めた。ほとんどの住民が事前に知らされておらず、何の準備もなく突然封鎖されたという。

 当局は、封鎖された住民への食料供給が十分で、タイムリーであると主張している。

 しかし、ネットユーザーは異なる光景を投稿した。封鎖された芳村の住民区では、多くの柵が立てられている。高層階に住んでいる老人が、マンションの下にコミュニティの従業員数人が来ているのを見て、「食べ物が全くない、早く来てくれ。食べ物が尽きてしまった、すでに丸2日間になる。連絡してから数日が経っている、誰も来てくれない。我々の声を聞きに来てくれ」と大声で叫んだ。助けを求める老人の叫び声を聞いて、従業員は食べ物を与えたという。

 強制的に隔離されている人の状況はさらに惨めである。隔離された多くの人々が、臨時に造った仮設の部屋に住まわされ、スタッフが毎日お弁当を提供している。各仕切り板の部屋は有刺鉄線で囲まれており、食事を提供する際には、20センチ四方の穴からお弁当とお箸を地面に投げ入れられている。「豚にえさをやっているようだ」とからかっているネットユーザーがいた。

(翻訳・藍彧)