ハリウッドの災害映画『2012』をご覧になった方は、マヤ暦の第5太陽期が終わり、世界の終焉をもたらすという伝説が記憶に新しいはずです。世界終焉説には複数のバージョンがありますが、そのうちの1つが地磁気の逆転です。有名な『サイエンス』誌は2012年5月、新たに発見されたマヤ暦版の太陽時代は終わらないと報じました。しかし、この地磁気逆転現象は確かに人類の生存に関係しており、生物の大量絶滅につながるかどうかはまだ疑問が残ります。地球に住む人間が、青空や太陽を満喫し、新鮮な空気を吸うことができるのは、地球の周りにある大気圏という強力な保護層があるおかげです。この大気圏が、宇宙では「磁気圏」とも呼ばれる磁場になっているのです。この「磁気圏」はどれほど重要なのでしょうか?